安全性が高い「中期国債ファンド」とは

中期国債ファンドは安定運用を目指したファンドですが、中期国債ファンドのリスクやリターン、どのような場合の運用に適しているのかなどといった点を紹介します。



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安全性が高い「中期国債ファンド」とは

中期国債ファンドのリスク事例


先ほども少し触れましたが、リスクはあると言われながらも長らく元本割れしたことがなく、そのため非常に安全性が高いと思われていましたが、2001年11月22日、三洋投信委託(現・プラザアセットマネジメント、以下 三洋投信)が運用する中国ファンドが初めて元本割れを起こしました。


これは同日午前に会社更生法を申請した大成火災海上保険(損害保険ジャパンに吸収合併)のコマーシャル・ペーパーをファンドに組み込んでいたため、その内約50億円が回収不能となった事が原因です。


それまで単価は1口=1.00円程度だったが0.98円程度まで下落し元本割れが発生。このような過去の事例からすれば考えられない事態が発生したため、三洋投信の中国ファンドを販売している証券会社と保有している個人投資家を中心に大混乱に陥った。


通常の中国ファンドは中期国債を投資先として運用しており、その仕組み上元本割れは考えられず、販売窓口である証券会社にも投資家にも事実上の元本保証と捉えられていた。


しかし、三洋投信のファンドは、三洋証券が破綻した際に大量解約が発生し、その時の保有有価証券の多額の売却益と解約に伴う信託財産留保額が積み上がり、元本割れ直前で年率2%以上(当時、他社は軒並み年率0.5%程度)という高い運用利回りを誇っていた。


取り扱い証券会社がごく一部に限られていたことから、他社が運用する中国ファンドを購入していた人が解約して、この三洋投信の中国ファンドを取り扱う証券会社で購入し直した人が多かった。


安全性が高い「中期国債ファンド」とは